1ドル90円!

世界的な金融危機を背景に大幅な円高、1995年以来の1ドル=90円台だそうです。

かつて中国からおもちゃの輸入の仕事をしていました。ピークは2001-2002年頃で、当時の原価計算書とか引っ張り出してみると、為替レートは120円程度で計算していました。今だったらおそらく1ドル=100円程度をベースに計算してもおかしくないでしょうね。ということは20%近くの円高で、おもちゃの事業を続けていたら儲けられたのに・・・、と一瞬思うのですが、このところの中国製品のいろんな問題からすると、当時でも製品クレームには随分悩まされていただけに、為替差益以上に難しい問題を抱えることになっていたかも知れません。

過去の円高では、よくスーパーで円高還元セールとかよくやっていましたが、食品を中心とした国産指向の高まりの中、今回はそんなイベントも無さそうですね。前回、円が最高値を付けた時、まだ藤田田氏がご健在の頃、日本マクドナルドがうまくドルを買いつけ、当時の価格革命を起こす原動力になったと記憶します。食の安全とかの問題も含め、今回の円高をうまく利用し社会貢献できる企業はどこになるのでしょうか?

もうひとつ気になるのは、航空会社の燃料サーチャージ。円高だけでなく原油価格もど~んと値下がりしているにもかかわらず、燃料サーチャージ値下げとか廃止とか、まだ聞かないですね。旅行会社のサイトを見ても、従来通りで、12月の香港でも格安往復航空券19800円、燃料サーチャージ18000円とかになっているのはどういう訳でしょう?

よくよくそのサイトを見てみると燃料サーチャージのリスクをユーザー側が負担する方法もあるようですが、その適用方法は実際に問い合わせて見ないとよくわからないようです。

為替や原油価格が直ぐに販売価格に反映されないとは分るものの、ロードサイドのガソリンスタンドの価格などはもっと敏感なはずで、航空会社や旅行会社ももっと臨機応変に対応を取らないと、円高をビジネスチャンスとして捉えられないと思います。