進化しない大手家電系パソコンメーカー

お年始に伺ったお宅で、新しく購入したパソコンで質問を受けました。年賀状ソフトで作ったデータが開けないとのこと。大手家電系メーカーPCにプリインストールされた筆○○。う~ん、どうやら前回データ作成した際に正しく保存できていなかったようです・・・

それにしても、めちゃ分りにくいインターフェース。はがきの裏面用に文章を作成して、それをビットマップデータに組み込むようになっているようですが、ワードで文章作成の学習を始めた方にこれを使わせるのはどう考えても無理があるように思われます。

ちょっと触らせてもらうと、買ったばかりのパソコンでハードディスクの空き容量が50%ほどしかありません。TV録画とかも使っていないようです。プリインストールソフトだけでどうやら30GB近くあります。

帰宅して、大手家電系メーカーのプリインストールソフトをチェックしてみて驚きました。こことか、こことかここです。これ、パソコン初心者に使わせるの?年賀状ソフトがなんで2種類も必要なの?家庭の医学や脳トレゲームのデータまでプリインストール!今どき地図データもプリインストール!画像や映像再生ソフトだけで何種類あるのでしょう?

伺ったお宅でセキュリティソフトがしょっちゅう立ち上がってお困りだったのですが、どういう初期設定になっているんでしょう?それでアップデートは短期の期限付きとはひどい!

パソコン始めたばかりの方にとって、これらのソフトは殆どインターフェースも異なり、 数があればあるほど便利ではなく、逆にせっかくパソコンを始めようとしたにもかかわらず、パソコンやインターネットを難しいものという印象を抱かせるだけだと思います。

かつてWindows95がリリースされた頃、パソコンハードのマーケティングに携わっていたことがあります。当時のパソコンは今程は安定しておらずメモリ容量も小さいため、複数アプリを立ち上げるとよくフリーズし、結果システムが壊れるということも売場でよく見てきました。

その頃から大手メーカーのパソコンにはこれでもか、というくらいプリインストールソフトがついてきましたが、その逆にシステムリカバリはメーカーサポートにコンタクトして初めて入手できるという、全く理解に苦しむものでした。

当時、有名俳優が「おれにもできるじゃないか」というキャッチフレーズのTVCFがしょっちゅうオンエアされていました。 そのTVCFではパソコンの画面は写らず、その有名俳優がパソコンで何ができたのか、今もって不明です。

第1次パソコンブームでもあった当時、多くのパソコンが購入されたものの、すぐさま、茶の間の置物になってしまった家庭が大半でした。パソコンは何でもできる機械と謳われながら実は何にもできない機械になってしまいました。

自分の携わったマーケティングも結局は失敗、その職を去るきっかけになってしまいました。 今振り返って時期尚早のマーケティングだったとくやしくてなりません。

その後インターネットが爆発的に普及し、パソコンの使われ方がかなり明確になりました。パソコンは家庭にとってもなくてはならない存在になり、どのTVCFをみても「詳しくはホームページで!」です。

まずはインターネットに接続して、調べ物やショッピング、コミュニケーションができること(メールを含む)、ワープロとして文書が作成できること(プレゼンテーション資料なども含む)、表計算で計算、集計できる、あとは年賀状をつくる、その程度でまず十分でしょう。

家庭の医学とか、地図検索はすべてネットに任せればよろしい。ゲームもwiiやDSに任せて、わかりやすく使いやすいパソコンにすべきです。テレビ録画機能など、それこそ大手家電メーカーが使いやすくて高機能な薄型テレビとHDDレコーダーを販売している訳で、パソコンにそんなのカンケーネーでいいんじゃないでしょうか?

大手家電系パソコンメーカーの基本的な考え方が10年以上殆ど進歩していないことにホント驚くばかりです。この大手家電系メーカーの進歩の無さが日本のデジタルデバイドを広げているといっていいと思います。

先ごろ日立がパソコンから撤退と発表されていました。日立にはパソコンなんかよりもっと優位性のある技術がいっぱいあることなんか、分っていたはずで、 よくもいままでだらだら継続してきたものだと思います。