道頓堀のクマゼミとアオスジ

最近どこを歩いていても草むらとか見つけるとつい注視してしまうクセがついてしまいました。

道頓堀川の一番東、この先は90度曲がって東横堀川になる手前に下大和橋という橋があります。お世辞にも環境のいい場所とはいえないところですが、道頓堀に架かる他の橋にはない草むらを見つけました。

伸びた雑草にセミがいっぱい止まっているのを発見!6匹くらいはいそうですが、ぜんぜん鳴かずにじってしています。昨晩飲み過ぎたか、まだ就寝中のようです。

2枚目の写真、セミの背中が魅惑のチキルームのトーテムポールみたいに見えます。何かトロピカルな感じですが、お腹のオレンジ色の腹弁から、フツーのクマゼミのようです。

色々ググっていると、とても楽しく、ためになるNTT東日本のセミ図鑑のページを見つけました。同じセミの鳴き声でもアブラゼミよりクマゼミの方がずっと暑く聞こえます。7月19日のセミマップというのを見ると、自分が子供の頃馴染み深かったアブラゼミに代わって、近年大阪ではクマゼミが最大勢力になっているようです。温度はともかく、音では東京より大阪の方が暑いみたいです。

セミの止まっている雑草の隣にランタナが可憐な花を開かせていました。そこへアオスジアゲハが蜜を吸いにやってきました。

このランタナ、たぶん野生だと思います。

水の都も淀川や大川がだいぶキレイになったのに較べて道頓堀川はまだまだ汚いです。

下大和橋のたもとには碑文が立っています。近松門左衛門ゆかりの橋だったそうです。

午前中で、まだ人通りの少ない道頓堀です。グリコの看板もこの秋に新しいものに変えられるそうです。どんなデザインになるか、楽しみと不安が半々といったところです。

そういえば、道頓堀全体を巨大なプールにしてしまおう、という想像を絶する愚案はどうなったんでしょう?

この後、ミナミで緑がいっぱいあるところ、と思いついてなんばパークスに行ってみましたが、止まってくれないウスバキトンボくらいでした。虫さんたちには、ビルの屋上庭園より、ドブ川の雑草の方が居心地がいいのかも知れません。人間が養殖より天然の魚を好むのと似たようなものかな。