メルシー寄席@粉浜

メルシー寄席先週久々に寄席に行って、自分の中の寄席の虫がまた蠢き出しました。今日は田辺寄席in寺西家で文太さん、と思っていたのですが、検索していたらメルシー寄席というのがみつかりました。笑福亭枝鶴師匠主催の寄席です。

場所が岸里玉出の隣の、粉浜というところに惹かれました。南海沿線で育ったものの、粉浜駅で下りるのは始めてですが、昔からここを通り過ぎる度に海原おはまこはまを想起していたのを思い出しました。上沼恵美子さんの師匠です。

会場は粉浜商店街の中にある「メルシーこはま」といういかにもあんちょこネーミングのショッピングモールというよりも、昔の公設市場のような雰囲気ムンムンの市場の2階、商店街の組合の集会所みたいたところが会場です。

余裕ででかけたはずが、乗り継ぎの連絡が悪く、会場に着いたら開演の7時ちょうど、入口を探していたら、チケット完売の張り紙です。せっかく来たのにあ~ぁと、思って引き返しました。

がっ!せっかく来たのだから、立ち見でもいいから入れてくれと、交渉してみようと思い立ちました。会場の裏口らしきところを見つけたら、笑福亭飛梅さんが。

声をかけてみると、まぁ入ってください、と受付に案内され、聞いてみると、どうぞどうぞ、とメチャ安い木戸銭を払って中へ、前から2列目の端の席が空いていてゲット!やっぱり好きなことは諦めちゃ~いけませんね。

小さな寄席ですが、しっかり出囃子、太鼓だけでなく鉦も入った本格派です。

最初は飛梅さんの「米揚げ笊(いかき)」、声に張りがあっていいです!松鶴一門の実力の高さを伺わせてくれます。

お次が鶴瓶師匠のお弟子さん、笑福亭鉄瓶(てっぺい)さんの「青菜」、自分の一番好きなネタのひとつですが、植木屋さんのを見事に演じてくれました。大拍手ですぅ~!

トリの笑福亭枝鶴師匠は「京の茶漬け」、初めて聞くネタで、すました京都人をからかうお噺、枝鶴師匠のぎょろっとした目で演じわける登場人物が大好きです。

十分に楽しませてもらいました…、と思ったら、客席が立ち上がりません。飛梅さんが出てきて、めくりを返すと「落語会」とだけ・・・

と、なななんと、笑福亭鶴瓶師匠の登場です。思わずのけぞりました。

出し物は「お直し」、まだネタおろしの段階とのことでしたが、感動の人情噺です。新町の女郎屋の客引きと花魁の恋物語ですが、花魁は吉原からやってきたという設定で、江戸の女言葉と大阪弁の男言葉とのやりとりを見事に演じわけてくれます。

この客引きの男、大恋愛で仕留めた花魁をまた身売りさせてしまう、というとんでもない奴ですが、心優しいダメ男を演じさせると日本一とも言える鶴瓶師匠の演技で、自分もシンパシーを感じてしまいます。

おとうとでの吉永小百合さんとの場面を目の前でみせてもらった思いで、マジ感動しました。

鶴瓶師匠といえば、やっぱり「ぬかるみの世界」を思い出します。あの頃から変わらないこだわりをずっと守り続け、それを高いレベルに引き上げていることに気付きます。タモリさんと双璧をなすタレントさんだと思います。

諦めて帰らずにメチャラッキーでした。