少年バーダー

今週も南港野鳥園。

南池のミサゴ棒にミサゴ。

嘴が反っていないし、脚も細く華奢で腰高、アオアシシギじゃなくてコアオアシシギかと。

やっぱりコアオアシシギのようです。デジタル100倍ズームでもここまで、遠いです。150mくらいあります。

お寛ぎのミサゴの向こうにいる4羽はアオアシシギです。

結構賑わっている観察塔、おっちゃんばかりの中に小6か中1くらいと思われる少年がふたり、周りのおっちゃんたちに鳥のことを色々教えてもらっています。おっちゃんたちのお孫さんたちがバーダーである可能性は高くないはずで、大阪城には○○がいるとか、大泉緑地には○○がいるはずとか、ここぞとばかり自分のウンチクを喜々として語っています。ふたりとも自分同様に高倍率ズームのコンデジを首からぶら下げています。3DSより高倍率ズームが欲しいと買ってもらったかも知れません。大変頼もしい少年バーダーくんたちです。

北観測所に回ってみたものの何も見つからないものの、ミサゴが飛んできました。

観測塔に戻るとミサゴは北池のミサゴ棒に移動してました。

南池を向こう岸へ渡るのはたぶんアオアシシギ。

西池の手前の磯にイソシギ、じゃなくてやはりアオアシシギですね。この後、南池の向う側に飛んでいきました。

隣に座った少年バーダーくんに、イソシギはどこですか、と聞かれて、南池の向こう岸、あの辺りと説明したのですが、ゴメン、イソシギじゃなくてアオアシシギだったみたい。

でもイソシギは留鳥だからしょっちゅう見つかるけど、アオアシシギは旅鳥だから今のうちにしっかり観察しておこう、と教えたあげればよかった、と心残りです。

アオアシシギ、遠いです。

片脚を上げて眠っている2羽はアオアシシギ、その向こうをウロチョロしているのはイソシギです。脚の太さがずいぶん違います。

北池のミサゴ棒のミサゴ。獲物を探しているのではなく休憩中みたいです。

赤灯台を背景にミサゴを縦に撮ってみたら、向こうの斜面に住宅地が広がっています。地図で南港野鳥園から赤灯台のちょっと東側へ線分を引いてそれを伸ばしてみると、西宮の苦楽園辺りと分かりました。山の斜面にコンクリートの建物が立ち並んでいるは兵庫県立西宮北高校のようです。関学-オリックス-カージナルス、現オリックス二軍監督の田口壮さんの母校です。

距離を測定してみるとわずか17kmですが、ここから苦楽園まで電車とバスを乗り継いでで行くとすると、1時間半はかかります。ミサゴならたぶん10分くらい、人間って不便なものです。

野鳥園の堤防の向こうからタグボート「たか丸」に牽かれた艀「SK1002」が入港してきました。

間髪をいれずもう一組、艀は第七黒崎丸、タグボートは第二十匠丸、遠景に明石海峡大橋。

第七黒崎丸については情報がありました。創業大正10年という山高運輸の船です。事業内容のページにはバラ貨物を積み込み曳舟で牽くまでを詳しく説明されています。男の職場カッコいいです。

野鳥園の門の辺り、梢の先に何かが飛び回っているのですが、撮れないし、何かも確認できません。

さっきの少年バーダーくんたちがやってきて、何がいますか、と聞かれても正確に答えられないでいたら、少年がゴマダラチョウを発見、自分もじっくり撮らせてもらいました。

北港のガントリークレーンが首を下げコンテナを釣り上げています。

自分はてっきり磁石でコンテナをくっつけて運ぶものとばかり思い込んでいたのですが、大間違いと分かりました。コンテナ上部の四隅の穴にツイストロックピンというシャフトを差し込んで回転し固定するらしいです。長年貿易に携わっていた者として恥ずかしい限りです。

先週夕方に来た時んは岸壁にびっしりいた釣り人は今日は殆どいません。でも小アジがよく釣れていました。

セメントタンカーが入港してきました。

第二十三すみせ丸、4008総トン、船自体が工場みたいです。セメントとコンクリートの違いって何?と初めて疑問になってセメントに砂や砂利を加え硬化させたものがコンクリート、硬化する前のコンクリートが生コン、セメントに砂だけを混ぜたものがモルタル、と知りました。

この年になっていまさら人に聞けない知らないことがいっぱいあると気付かせてくれる港です。