あおぞらII

近鉄京都線新田辺列車区の有志の皆さん主催によるビアトレイン、3年前は名古屋線のロングシート車、2年前はつどい、去年は4両編成のアーバンライナー、毎回いろんな趣向を凝らしたイベント列車ですが、今回は修学旅行用のあおぞらII。

夕方京都出発なので、宮津車庫での撮影会はパスして、北嵯峨の田んぼを回ってみます。

9300系快速急行、快適なクロスシートを無視して、かぶりつきをゲット。発車時刻ギリギリにやってきた運転手さん、一瞬目の前の棚にカバンを置いたけど、すぐに正面ドア横のフックに掛け直してくれました。首を90度右に向けたまま京都まで。

快速急行なので特急の停まらない西院(さいいん)で下車、かぶりつきの先頭車から最後方1か所の出口をぐるっと回ってまた河原町方にある嵐電の西院(さい)駅へ、ラッキーなことにモボ101がやってきました。運転席横のかぶりつきスペースに立ってツリカケサウンドを楽しみます。

The next station is Katabiranotsuji, change here for Kitano Hakubaicho、と運転手さんが英語でアナウンスしたのにはビックリ。新幹線から、観光列車、空港連絡列車も含め、肉声の英語アナウンスを聞いたのは嵐電が初めて。高く評価したいと思います。

車折神社で下車して歩き始めます。市街地から少し外れただけで解放感たっぷりの田園地帯ですが、鳥はいません。それに京都の夏はやっぱり暑い!

宇多野北嵯峨鳥獣保護区の看板にはいろんな「主な生息鳥獣」が載っているものの、見かけたのはキジバト、スズメ、ツバメ、ヒヨドリ、とウグイスの声だけ。季節を変えて出直しです。

いずれも久々のショウジョウトンボとホシミスジはいました。

車折神社、広沢池、北嵯峨、大覚寺、と歩いて祇王寺に着きました。平家物語由来の古刹で、嵯峨野の穴場スポットだそうですが、イメージしていたよりだいぶ小さくて、ちょっと期待外れ。

大覚寺の大沢池に戻ります。蓮の葉に小さなフナ(?)が打ち上げられています。まだ生きていて、何度も飛び上がっています。無事池に戻って一安心。

注連縄が掛けられた大樹にアオバズクがいるらしく、お仲間と一緒に探すものの、見つかりません。見つかっても眠っているアオバズクはそんなに面白くもないので、そろそろ京都駅に向かうことにします。

大覚寺から京都駅まで市バス28系統の始発から終点までほぼ丸々1時間乗車、車内で失礼してびしょびしょになったシャツを着替えることができました。


ここから本編です。

京都駅3番線にあおぞらII入線、車内には宮津車庫の撮影会を終えた仲間たちが乗ってます。日陰の無い宮津車庫の撮影会でみんな干からびているかと思いきや、ずいぶん盛り上がってました。

「はるか」と103系に見送られ京都駅発車。

同行の友人のおなかでひとしきり盛り上がり、自分もお弁当を開きます。京都駅で買った神戸淡路屋「旅のにぎわい弁当」。

今日のルートは、京都→橿原神宮前→平端→天理→京都、向島あたり巨椋池干拓地でじっと目を凝らすもアオサギとコサギくらい。橿原線に入ると周囲の田んぼではケリが結構いるのが車窓からも確認できます。北嵯峨よりこっちに来た方がよかったかも。

橿原神宮前2番線に到着、前2両はあおぞらIIオリジナルのブルー、自分たちの乗って来たうしろ2両は初代あおぞら号の復刻塗装、国鉄特急色と似てますが、微妙に違います。

ちなみに自分の小学校修学旅行も伊勢でしたが、なぜか初代あおぞらじゃなくて、ロングシートの一般車(たぶんロングシート化された2200系)でがっかりしとことをよく覚えています。

修学旅行用のあおぞらIIですが、今も小学生たちの修学旅行に利用されているという話はあまり聞いたことがなく、詳しい人に確認してみたいと思います。あおぞらIIは一旦引き込み線に引き上げ。

折り返し出発まで橿原神宮前駅構内を見て回ります。1番線ホーム向かい側は番号は掲げられていないものの狭軌の8番線で、その隣に台車交換用の車庫があります。

車庫の片隅に狭軌の台車が脱いだ靴のように置かれています。

8番線と台車交換用車庫の間の側線にはレール運搬用と思われる保線車両。

MJKのエンブレム、尼崎のナローゲージと同じ松山重工業製です。排気用の煙突が立っているので、ディーゼル機でしょうか。

8番線から吉野方面へまっすぐ線路が伸びています。南大阪線は22600系特急の向こう側で分岐しています。阿部野橋行急行が急勾配を下りてきました。

ちょっと調べてみたら、8番線から吉野線の部分はかつて小房(おうさ)線と呼ばれ、畝傍御陵前まで橿原線と並走し、そこからぐるっと回って、国鉄桜井線畝傍駅と結ばれていたそうです。(参考

踏切が鳴り出してあおぞらIIが1番線に転線してきました。副票として取り付けられた「麦酒列車」のサボは新田辺列車区の皆さんのお手製でしょうね。窓の中に掲げられた「ビアトレイン・ほろよいまで」のパネルは、ちょっと前の近鉄特急の方向幕を模してますね。さすがに凝ってます。

平端到着。ホームに出てスイッチバックして天理線に入線するシーンを撮ってみます。ホームに何度も出たり入ったりできるのも、このビアトレインの魅力です。

なぜか「各停」の掲示が。

急行を先に通してあおぞらIIが発車、踏切を越えたところで停車して折り返しです。自分たちは地下道を潜って天理線のホームへ移動します。

スイッチバックで、あおぞらIIが平端駅2番線に入ってきました。すると、その向こうから天理行普通電車があおぞらIIを追い抜くようにして1番線に同時入線!ちょっと奇跡的な光景が撮れました。

よく見ると京都方の運転手さんと同じ人です。踏切の先で停車して、車内を通って天理方に移動してきたようです。天理到着は若干遅れていたので撮影する時間もなくすぐさま折り返し、何しに天理に来たんやろ、という声も。

どっぷり日も暮れた京都に到着。あおぞらIIの側面幕、復刻塗装ととても似合ってます。名残惜し気なツアー参加者に見送られてあおぞらIIが去って行きます。

次回のビアトレインもどんな企画になるか楽しみ。個人的希望ですが、マンモスことモト90のデッキでBBQとかは無理かな?