大阪城のアトリ、大阪城から大峰山

5時半頃目が覚めたらスペクタクルな月と金星。でも寒いので朝は出る気になれなかったのですが、一日中快晴で昼過ぎに登城してみました。

神社裏の木に誰かが置いたミカンをメジロがつついていました。

小さな水場には色んな鳥が入れ替わり立ち替わり。アトリとシジュウカラ。こうやってみるとメジロってスズメよりだいぶ小さい。

とても色が綺麗なメジロ。

本丸から生駒連山の山肌がくっきりと。こんな快晴は一年に何回も無いかと。

生駒山頂から南へ、暗峠との中間の谷は慈光寺。その南は自分の部屋から毎日眺める大原山。

さらに南へと高低差のあまりない山並みが続き高安山の気象台レーダーも見えます。その南側に二上山、視界の一番右端は大和葛城山です。

二上山の向こうに高くて険しい山並みがくっきりと。

どこの山か大阪城から二上山への線分をずっと伸ばしてみてびっくりしました。大峰山系、日本百名山のひとつです。左側が今も女人禁制を守ることで知られる山上ヶ岳1710m、右側が女人大峯、稲村ヶ岳1726m。

大峰山山上ヶ岳へは子どもの頃おじいちゃんに何度も連れて行ってもらいました。近鉄吉野線の下市口からバズに1時間以上揺られて洞川(どろがわ)、そこから山道を延々と歩き女人結界門を抜け深い森の中へ、金剛杖頼りに六根清浄と唱えながら歩きます。法螺貝を吹く白装束の行者さんと行き交い、山頂付近の岩場では鎖にしがみついて登り、山上の宿坊で宿泊、翌朝ご来光を見て下山、という一泊二日のコースです。

一番強烈な印象として忘れられないのが「西の覗き」という行場での修行です。山頂付近の巨大な一枚岩のてっぺんから谷底を覗く、というもので、肩にロープをかけられ、断崖絶壁から突き出されます。大人の場合「浮気せえへんか?」「深酒したらアカンで!」とか聞かれます。子どもの場合は「勉強するか?」「親孝行するか?」です。もちろん「はいっ!」と答える他ありません。何度も念を押され、その度に突き出され、始めは膝くらいまでだったのが、足首くらいまでしか岩の上には残らなくなるほど突き出されます。

山から下りてくると、おじいちゃんはいつも、下市の料亭「弥助」で鮎ずしをごちそうしてくれました。

今年のもみじは遅いです。これだけ天気がいいのでよほど天守閣に登ってみようかと迷ったのですが、そろそろ帰って仕事しないとまずいです。

もう一度神社裏を覗いてみると、一番櫓近くの木に10羽くらいのアトリが。

木の実じゃなくて虫を探しているようです。

露出を上げてみました。顔の黒いのが♂、優しい表情のが♀です。

石垣の上に下りてきました。こんなにじっくりアトリが撮れたのは初めて。大阪城でアトリを見たのも初めてです。