大文字山

日本野鳥の会京都支部のサイトで紹介されていた安祥寺山に行ってみようと出かけました。

山科駅から15分ほど、毘沙門堂の紅葉。真っ赤になった木は少なく紅葉の盛りはまだ先のようです。

杉の森の中を小さな渓流に沿って登っていきます。がっ、かなり来て気が付きました、道を間違っていることを。歩いている道は安祥寺山ではなく、どうやら大文字山への道らしいと。

今さら戻る気になれる距離じゃないので、大文字山に目的地を変更します。五山の送り火、大文字焼の大文字山です。

山崩れの倒木で道が塞がれていました。引き返すしかないのかと諦めかけたものの、崖を這い登り、倒木の下を何とかくぐり抜け、何とか先へ進むことことができました。

かなり息も絶え絶えになってきたところで、整地された道に出ました。登ってきた道を見下ろすと、下りは同じ道を通りたくない感じです。

標高472m大文字山山頂です。たくさんの人がいてお昼を食べています。崖崩れの道をこんなに人が通っていたはずはなく、殆どの人は別ルートから上がってきたようです。

鴨川がよく見えます。その向こうは八幡の三川合流あたりです。

京都タワーと西本願寺が見えます。遠く、うっすらと見えるのは金剛山かな?

今日の出発点になった山科の町並み。登ってきた反対の北側へ下りることにします。

前を行く、5年生くらいの「ゆうき君」とその叔母さん達と思われるグループ。理科と音楽が得意で生物が大好きなゆうき君、将来医者でもサッカー選手でもなく、農家を目指しているそうです。実に頼もしい!

1kmほど下りると目の前がぱっと広がりました。真正面に愛宕山。

ここに大文字焼の火床があります。「大」の字の一番上の部分です。

御苑と府立植物園。

眼下を飛ぶトンビ、初めて見る光景です。

鴨川でピクニックのお弁当を横取りしているのと同じ奴かも知れませんが、カッコいいです。

「大」の字の横棒右側と右下のハネ部分。

「大」の字の横棒左側と左下ハネ部分。左下ハネ部分に沿ってキツイ石段を下りていきます。

笑う膝を抑えながらなんとか石段を下りきりました。

火床の斜面を抜けると、野鳥が好みそうな林、でも全然見つからず。

山を下りると鹿ヶ谷というところに出ると分かってはいたのですが、銀閣寺の近くのようです。

さらに急な山道を下りていきます。なんとこのルートでマウンテンマラソンなるイベントが開催されるようです。銀閣寺到着、境内図を見ると大文字山は霞む程遠いです。

山科-毘沙門堂-大文字山-銀閣寺で検索すると、詳しい山行記録がありました。10kmは歩いたかと思っていたのですが、7kmしかありませんでした。

哲学の道、学生時代のデート以来30何年ぶりです。

この石のベンチに座って一服していると、隣に座った男性から、Where are you from? と声をかけられました。タバコを売っているところがわからない、とのことなので1本差し上げました。

タイの方で、タイでもタバコを吸える場所をとても見つけにくくなっているそうです。でもイタリアではいまでも皆んなスパスパ吸ってるよ、とのこと。I like Japan、と頻りに繰り返します。ドイツやイタリアにもよく行くけどやはり日本がいい、食べ物が美味しいし、人は親切で、街は清潔だし、京都以外にも東京へも札幌へもよく行くけど、やはり日本はいいね、でもホテルは高いね、と。

訊いてみると、タイ国際航空のコーパイさんで、現在は747を操縦されているそうです。なるほどレイバンがとてもよく似合ってます。今日は休暇で奥様とholiday in Kyoto、Enjoy!

スモーカーズ・コミュニケーションはグローバルです。


もみじが見足りないので、叡電のもみじのトンネルに行ってみることにします。

日が暮れるまで少し時間があるので、出町柳駅のロッテリアで休憩していたら、自分と同世代くらいで高校時代から友達同士といった5人の男性が、今日撮ってきたもみじの写真の自慢大会をしています。ほら、これめちゃ綺麗やろ、あっ、これもええやんか…、男同士のもみじ狩りもいいですね。

二ノ瀬駅に着く頃には日が暮れているだろうと見越してのった「きらら」、もみじのトンネルで徐行して、消灯してくれましたが、日が暮れたかどうかより、動く車内から光るものを撮るのは至難の業とここにきてやっと気づきました。

二ノ瀬駅できらら同士が交換、車内は超満員です。

8月にも来た、二ノ瀬の鉄橋のところの撮影ポイント、もみじのトンネルの出口辺りに来ました。数人の先客、鉄ちゃんというよりカメラマニアという感じです。いろいろカメラの設定を変えてみたのですが、もみじもあまり赤くないし、自分のカメラを使いこなせていなくて、元々夜に動くモノを撮るのは相当高度な撮影技術が必要と思い知らされて、早々に退散です。

二ノ瀬駅のライトアップされたもみじで満足することにします。