鉄道vs高速バス

岡山から高知へ、行きは高速バス、帰りは特急南風を利用しました。

大阪から高知へ梅田(阪急三番街)から阪急バスと、なんばOCATからジェーアールバス(西日本と四国の共同運行)があるものの、いずれも始発は7時過ぎ出発、高知着は12時過ぎで、午前中のミーティングに間に合いません。あとJALのキューヨンという方法もありますが、早割でもない限り予算オーバーです。

始発の山陽新幹線みずほ601号で岡山まで行くと、7:08の特急南風1号に接続して高知着は9:38、岡山駅西口から両備バスの高知行が7:10発で高知駅着が9:31、南風だと大阪から特急の乗り継ぎ割引で9,760円、新幹線の回数券バラ売り+高速バスで、8,800円です。高速バスの方が速くて安いということになります。

瀬戸大橋は道路が上、鉄道が下なので、バスの方が眺めがいいです。ベタ凪の瀬戸内海。綺麗な三角錐の島は大槌島。

鍋島灯台、明治5年初点灯で今も現役、和歌山で見た樫野崎灯台と同じくリチャード・ヘンリー・ブラントン設計による26の灯台のひとつです。このブラントンによる全国の灯台めぐりをしてみたくなりました。

坂出ジャンクションのすぐ近くに讃岐富士こと飯野山標高422mがあります。川之江ジャンクションから高知道に入ります。地図を見ると四国の高速道路が極めて効率的に設計されているのがわかります。この川之江ジャンクションと隣接する川之江東ジャンクションで四国四県が完全に十字型に結ばれています。

本四架橋ができる前の高松から、徳島、松山、高知へと3方へ分岐する交通の流れが完全に変化してしまいました。川之江市は四国中央市となったのですが、まさに四国の重心点になっている感じです。

1列4席のバスでトイレ付き、2時間半の乗車で途中休憩はなし、ずっと80km/hくらいで走ってます。高知道の殆どがトンネルです。景色は殆ど見えないし、携帯電波はつながらないし、トンネルの証明がちらついて殆ど本を読むのも不可能です。つまり寝るほかにすることはありません。

学生時代友人たちとクルマで四国を廻った時には四国には高速道路が全然なかったこととか思い出しながらウツラウツラしていました。


帰路、普通で行ける所まで行ってみようかと、池田行普通に乗ってみたらオールロングシートでトイレ無し、これで3時間雨の中を行く、という気にはなれず、素直に特急で帰ることにします。

アンパンマン列車特急南風、2000系ディーゼルカーの4両編成、岡山寄り先頭車の2100形自由席のカブリツキを狙って発車15分前くらいにホームに上がったら既に入線していて、カブリツキ席は既に埋まっていました。カブリツキですが、雨だし、それに運転席との間にはドアがあり、ちょっとイマイチなカブリツキなので、まっいいか、です。これと似た貫通式先頭車のJR西日本キハ187系は運転席後ろにドアがないので、晴れていて「スーパーおき」だったら、1本送らせていたところです。

振り子式なのででカーブではかなり車体を傾けながらもぶっ飛ばしているはずなのですが、やはり山越えだからか、くろしおスーパーおきと比べるとイマイチスピード感で劣る感じがします。

大歩危駅前の「歩危マート」、一度は下りて買い物をしてみたいと思っているお店です。大杉から大歩危、小歩危、池田まで、雨でも美しく迫力のある吉野川の渓谷美が楽しめます。高速バスだと本が読めなくて困ったのですが、土讃線の場合、景色を眺めるのに忙しくなるので、本を読む余裕はありません。

池田から再び山越え、香川県に入ると一気にエンジンの音が変わり、軽快な走りに変わります。琴平から在来線特急ではほぼ絶滅した車内販売があります。このコーヒーちょっと変わった風味ですが、かなり美味。但し0.5往復だけで、戻ってきませんでした。

多度津駅にハチロクが静態保存されていました。広い構内にターンテーブルや給水塔も見え、米子同様の鉄道の町のようです。子どもの時よく遊んだ、確か「日本一周旅行ゲーム」という盤ゲームに多度津が出てきたので、駅名はとても馴染みがあります。いずれ改めてじっくり訪ねてみたい駅です。

本四架橋ではデッキに出て運転席真後ろから撮ってみました。車内をうろちょろできるのもバスではできないこと。

岡山到着、1000円高くてもバスよりやっぱり鉄道が圧倒的に快適で楽しいです。