大阪バードフェスティバル

長居植物園に隣接する自然史博物館の大阪バードフェスティバル2015へ行ってきました。関西文化の日とかで長居植物園も自然史博物館も無料開放です。

「鳥の暮らす森の自然 - 長居植物園で鳥の食物になる植物や昆虫を観察して、秋の気配を探しましょう。」という体験講座に参加してみました。自然史博物館友の会の、植物についてめちゃ詳しい年配のガイドさんと、昆虫についてめちゃ詳しい若いガイドさんが、30人くらいの参加者を植物園内を案内してくれます。

何の木か覚えていないのですが、スポッと抜ける葉とそうでない葉がある木、スポッと抜ける抜ける葉があることで種が蒔かれ、そうでない葉で枝が成長するそうです。

種と実の違いとか、葉序(茎にどのように葉がついているか)とは、等々、実際のサンプルとパウチしたお手製テキストでわかりやすい説明。

紅葉とは葉っぱに糖分が蓄えられ葉っぱの色素が変化するから、日光が多いほど糖分が蓄えられやすいため、日当たりのよい方から紅葉していくそうです。ここで復習しました。

バラ園では、バラの花を愛でることなく、単葉と複葉の違いのお勉強、複葉は小葉が集まった1枚の葉っぱだそうです。とても艶やかなコスモス園も素通りで、どんぐりの見分け方のお勉強をしました。

同じ参加者の若い女性から「いっぱいなんでも知ってるこんな年寄りになりたい」との声、とそれに頷くお友達の声、70前くらいかなと思われる植物にめちゃ詳しいガイドさん、カッコ良かったです。

昆虫にめちゃ詳しい若いガイドさんは、植物より昆虫が探しにくいことと、植物にめちゃ詳しいガイドさんの、みんなに植物の面白さを知って欲しいという意気込みで、ちょっと霞んでしまっていました。


午後からは「はじめての鳥みたい(隊)」という体験講座に参加、日本野鳥の会大阪支部による探鳥会です。1日2回の開催と案内されているものの、10人程度集まると二人ずつのガイドさんがついて出発、という事前の態勢を整えた上での臨機応変の対応がされていました。バードウォッチング始めて2年になりますが、こういう探鳥会は初めての参加です。

一文字橋から池の向こう側の方のマガモや繁殖期のカワウを観察。

と、ガイドさんが蓮池の中にカワセミ発見。

ハナショウブ園へ移動、池の中の小島の松の木にゴイサギ。

カワセミペアがビューンと低空飛行して目の前を通過、参加者から歓声です。

カイツブリのメガテンがくっきり撮れました。

ガイドさんが、カラスがガアガア騒ぎながら群れて飛んでいるのを指して、ああいう場合は、オオタカとかがやってきている場合があります、との説明をしていたら、オオタカです!

白い羽も一瞬見えたのですが、上空高くの姿だけ撮れました。あまりにわかりにくいので、シルエットが分かる程度にトリミングしたのを載せておきます。

カワラヒワがバタバタバタっとやってきました。めいっぱい露出を上げてみました。アトリが混じっています。おなかが白くて、胸がオレンジの鳥がアトリです。

20羽くらいいたと思います。紅葉と黄色いカワラヒワのコンビネーションがばっちり。

大池をぐるっと廻って出発地点近くに戻ってきたら、まだ蓮池にカワセミ。同行の皆さんもだいぶ慣れてきたみたいで、探せるようになってきたみたいです。ガイドさんはフィールドスコープの接眼レンズにスマホをあてて撮ってあげるサービス、フィールドスコープだとこんなことができるんですね。

鳥合わせをして解散、カワセミ、オオタカ、カワラヒワの大集団、とガイドさんにとっても鼻高々の探鳥会だったようです。

バードフェスティバルの殆どのイベントは終了したものの、植物園の閉園までねばってみることにします。

あじさい園の渓流でコサギを撮っていたら、渓流を上流へビューンとカワセミ。小池の周囲を探してみたものの見つかりませんでした。大池の小島の松の木にはまだゴイサギ、熟睡している模様です。

閉園のアナウンスが流れる中、蓮池に戻ってくるとカワセミ、嘴の下が赤いかなり美形の女子です。

いつもは緊張感たっぷりのカワセミですが、今日はかなりおくつろぎのようです。

まさにバードフェスティバルと呼ぶにふさわしい「鳥果」に大満足、自然史博物館友の会の参加申込をして帰ることにします。