松江、益田

松江へ出張、帰路、昨年他界された義父のお墓参りで益田を廻ってきました。

朝10時のミーティングに間に合うように、大阪から夜行バスで出発、夜行バスってやっぱりつらいです。飛行機あるいは始発のやくもでは間に合うかどうか微妙で、前泊あるいはこの夜行バスのみが選択肢でした。昔なら夜行の急行だいせんがあったのですがやむをえません。

翌朝到着が速すぎたので、ネットカフェで時間つぶししました。

松江駅からタクシーで5分ほどのところにあるクラブモンブランというネットカフェです。

ワードエクセルインストールの席、お座敷タイプの席などの席種バリエーションの豊富さ、ガラスのパーティションで区切った喫煙禁煙の完全な分離、東洋経済まで揃った雑誌の品揃え等ビジネス利用も抑えていて、在店時間を計算してパック料金を自動的に適用したり、スタッフの接客もいいです。

ネットカフェの運営に携わっていたことがあるのですが、非常にレベルの高いネットカフェで感心してしまいました。 豊富なフリードリンクとフードメニューもあり、トースト、サラダ、ゆで卵のモーニングセットがなんと100円、おいしくいただきました。

同僚の周到なアレンジもあり、いくつかのミーティングや取材は予想以上の収穫、初めて訪ねた街ですが、しっとりとした落ち着きのある松江がとても気に入りました。お城周辺の武家屋敷街の雰囲気もいいし、宍道湖がそばにあるため、街中でも野鳥がたくさん見られるのも楽しいです。

写真は合鴨による有機農法に取り組まれている松江市八雲町の農家を訪問した時のものです。炭火の掘りごたつ、止まっているようでちゃんと動いている柱時計… 都会にはない力強さにも触れさせてもらいました。

宿泊は駅南口のユニバーサルホテル、約4000円で朝食となんと夕食までついてきます。夕食は外でごちそうになったのですが・・・、シングルルームも十分広いです。これなら最終のやくもか高速バスで入り、前泊すべきでした。カプセルホテル程度のスペースで6000円以上かかる寝台列車が廃止されたのは時の流れではなく、JRがマーケティングを放棄した結果だったと分かります。

翌朝早起きして一畑電車を短区間でも乗りに行こうと思っていたのですが、起きられず断念、次回の楽しみにしておきましょう。RAILWAYSの公開も楽しみです。

松江から益田へはスーパーまつかぜで移動、通常2両編成のところ、3両に増結されていました。キハ187系に乗るのは初めてですが、なかなか乗り心地がよろしい。振り子車両ですが、381系のようなひどい揺れは感じません。2002年のローレル賞車両です。運用方法からも近鉄特急のディーゼル版といった趣です。

出雲市を過ぎるとずっと海沿いを走ります。車掌さんが「スーパーまつかぜ」ではなく「まつかぜ号益田行き」と呼んでいたのが良かったです。昔京都から博多まで走っていたキハ82系の「まつかぜ」にも乗務されていた車掌さんかもしれません。

日が暮れて益田に到着。

10数年ぶりの益田訪問です。最初に訪れたのは、山陰線のD51を撮影しようとやってきた時で、たぶん高校生だったはずです。駅はその当時と全く変わっていません。その後不思議なご縁となった益田です。

昔ながらの長いホームに1両だけのキハがポツンポツンと止まっています。30年前の写真や録音がどっかにあるはずなのですが、いずれ出てきたらアップしようと思います。

お世話にお世話になりながら、ずっと不義理を続けてきた益田の街ですが、歓待してもらいました。いずれ何らかの方法で益田の街にお返しできれば、と願います。 帰路はやはりキハ187系2両のスーパーおきです。

津和野駅到着から発車数分後までです。津和野の街も大好きです。 沿線のところどころに撮り鉄さんたちがいます。この時期SLやまぐち号は走っていないはずなのですが… 帰ってから調べてみると、どうやらこれだったようです。ひょっとして臨時のSL運転でもあって、それを寸でのところで見逃したのか、と思ったのですが、これならまあ気にすることもないですね。